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Garimpeiro Records - HONE YOUR SENSE

HONE YOUR SENSE「TRI-JOLT」リリースインタビュー



 

HONE YOUR SENSEのメンバーと初めて出会ったのは、2013年4月末に高田馬場Club Phaseで開催された、学生メタルサークルフェス「Hell Yeah!! Fest vol.3」の会場内だった。

 

本当のことを言うと、その日までHONE YOUR SENSEの音源を聴いた事は殆どなかったし、ライブを観るのも当日が初めて。楽フェス(田浦楽)がサポートドラマーとして参加していることや、前年にドイツで開催されたメタルの祭典「Wacken Open Air Fest」に日本代表として参戦したバンド・・・ぐらいしか知識を持っていなかったので、ライブが始まるまでは期待半分、興味半分・・・というのが正直なところだったわけで。

 

――――――予定されていた時刻より少し押して、ライブスタート!

 

圧巻。正に圧巻としか表現のしようがないほどの完成度の高さ。Wackenに出演したバンドってのは、これほどまでにクォリティが高いのか...正直度肝を抜かれたとしか表現出来ないほどに驚愕した。「かっこいい!」その一言しか浮かんでこない、凄まじいライブを展開していたのが、今でも脳裏に焼き付いている。

 

その後、数回の打ち合わせをした後にGarimpeiroからデビューEP「TRI-JOLT」のリリースが決定し、2013年8月に、敢えて販路をタワレコ、STM、礎の3者絞って流通をスタート。3曲入りの作品としては異例の好セールスを記録し、売り上げはまだまだ伸びていて、一部タワレコの店舗では、今年に入ってからも、まだ試聴機で展開されていたという目撃証言があったりも・・・実はロングセラーの一つとなりつつある作品なんです。

 

EPリリース後には、新宿アンチノックでのレコ発を皮切りに、活発なライブ活動を開始した彼ら。昨年11月に行った台湾遠征や、ツアーで大阪、長崎、福島をまわるなど、バンドとしての勢いがついてきたこのタイミングに、ようやく初のLyric Videoが完成!当初の予定ではもっと早いタイミングで公開出来るはずだったんですが・・・アメリカの業者に発注をかけたため、かなり予定よりずれ込んで、このタイミングなってしまいました・・・。ようやく完成したLyric Videoの公開にあわせ、初のインタビューを敢行。それではどうぞ!

 

取材・文 / 関口仁士



 

── 昨年夏にリリースしたEP「TRI-JOLT」。タワレコ、STM、礎限定流通ですけど、かなりの好反応が方々から伝わってきているので、HONE YOUR SENSEのこれからがますます楽しみなんですが、お約束ということで、まずメンバー紹介と、ざっくりとバンドの歴史を簡単に教えていただけますか?

 

B : ボーカルのBaraです。

 

K : ギターのKentaです。

 

C :  同じくギターのKousukeです。

 

S : ベースのSatoshiです。Bara以外の3人は2006、7年頃から一緒にやってますね。

 

K : 懐かしい(笑)

 

S : Baraが入ったのが…

 

B : 2012年頭くらい?

 

C : 結構色々ありまして、話すとホント長くなるんですが(笑)簡潔にいうと数年やってて、ボーカル変わって、Wacken出て、「TRI-JOLT」出して、それからやっぱ勢いつきましたね。

 

(以下 B : Bara、K : Kenta、C : Kousuke、S : Satoshi)

 

ざっくり言うとメタル!

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──バンド名のHONE YOUR SENSEを日本語に直訳すると、「君(たち)の感覚を磨く」とかいったニュアンスになって、若干意味深なんですけど、このバンド名をつけたきっかけというか、エピソード的なものがあったら是非!

 

K : 前ヴォーカルが付けてったとしか...

 

C : 真相は分からないっすね。

 

B : ツノの方かと思ってた(笑)

 

S : 響きがヘビー過ぎなくて気に入ってるよ。

 



──なるほど(笑)HONE YOUR SENSEの音楽性は、メロデスの一種ともメタルコアの一形態とも受け取る事が出来るし、様々なジャンルからの影響も感じとる事が出来るんですが、皆さんは自分達のジャンルを、どう捉えていらっしゃるか教えて下さい。ガチなメタルバンドとも、メタルコアやハードコアなど、いろんなジャンルのバンドと一緒にやれる触れ幅の大きさがHONE YOUR SENSEの魅力なので、「ジャンル」にとらわれる必要は無いのかもしれないけど・・・

 

B : ん~、メタルコアかな。

 

K : 相当メロデスってると思うけど...

 

B : メロディック…デス…コア…?

 

S : とにかくエクストリームなのは間違いない!

 

C : ざっくり言うとメタル!

 

B : 俺たち根がメタラーだからね。

 

 

──サポートドラマーとして参加しているガクフェスは、HONE YOUR SENSE以外にもCrystal LakeやA Ghost of Flareのサポートをしたり、自身のバンドSOUL JAPANを始めたり、どちらかと言えばハードコアやメタルコア畑で活躍している人材だと思うけど、彼をサポートメンバーとして迎えた経緯を教えてください。それと、彼がHONE YOUR SENSEにもたらした新たな要素があれば。

 

S : 楽が昔やってたバンド(Noctornal Bloodlust)と対バンした時に知り合ったのが最初かな。で、急遽サポートドラマーを見つけなきゃいけない状況になった時に、『奴なら叩ける!』と決め付けて(笑)

 

C : 会う以前から、彼が俺達の音源を気に入っててくれた事もあって、サポートしてくれる事になりました。

 

K : 当時、まだ高校生だった(笑)

 

B : まあ、とにかくレコーディングで叩いて貰った事が一番助かったね。

 

C : あとは、バンドとか人との繋がりとか、サポートなのに熱意もってやっくれて。

 

B : 感謝としか言いようがない!

 

K : そう言えばGarimpeiro Recordsを薦めてくれたのも...

 

一同 : 楽だ(笑)

 

 

──HONE YOUR SENSEはGarimpeiro所属の他のバンドたちより活動歴が長い「先輩バンド」にあたるけど、INFECTIONとは旧知の仲だし、A Ghost of Flareとも何回か対バンをしていたりと、若手のハードコアやメタルコアバンドたちと積極的に交流を持とうとしていることが伝わってきますが、最近の若手バンドたちの活動は皆さんの目にはどのように映っていますか?

 

C : 新しい時代というか、今の時代の音楽をやってるなと思いますね。

 

K : 上手いバンドが多いよね。

 

S : ちょっと感覚が違うとか思っちゃう(笑)

 

B : 自分達、まだ若手だと思ってました(笑)

 

K : 勢いが凄いと思うし、一緒にやると刺激受けるよね。

 

S : 若いバンドから誘って貰えると嬉しいし!

 

C : どんどん刺激をくれればと。

 

 

──EPリリースから半年弱かかって、ようやくLyric Videoが完成しました。本当はもっと早いタイミングで完成するはずだったけど、作ってくれたJustinが正に「アメリカン」で、時間感覚が日本人と違いすぎて・・・完成品を見ていかがでしたか?歌詞の内容を踏まえて、製作のコンセプトを先方には伝えたんですが。

 

B : アメリカンでしたねえ(笑)でもさすがって感じ。

 

K : お任せ的な部分も多かったので...でも単純にカッコイイと思いました!

 

C : 「TRI-JOLT」のアートワークのイメージとあってるよね?

 

S : うん、妖しい曲の雰囲気ともマッチしてるしね!

 

B : まだ見てない人は要チェックで!

 

 

深読みするとエロくなるっていうB'z式の手法をとってます。

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──「The Last Man Standing」をはじめて聴いた時、シャッフルビートを取り入れたスタイルが凄く印象的で面白くて、他にはない独自のオリジナリティを持っているバンドだな、と思ったんですけど、何故あそこまで大胆なシャッフルビートを?そして歌詞の内容が凄く印象的ですけど、この歌詞はどういったことがきっかけで生まれたのでしょうか?

 

S : 歌詞の内容としては、『ストーカーが主人公のラブソング』になってて、俺が君を好きなのは『本能』がそうさせるんだよ!っていう妖しいストーリーですね。

 

C : 精子の話は?

 

S : それは裏テーマ(笑)深読みするとエロくなるっていうB'z式の手法をとってます。

 

K : 曲としては、シャッフルとかロックンロールの要素は昔からあって...シャッフルしてやろう!というよりかは割りと自然に出来た感じですね。

 

B : Kentaはシャッフル好きだからね!最初はビックリしたけど、結果的にはバンドの個性になったね。

 

 

──今回のLyric Video以前にも、2012年の「Wacken Open Air Fest」でのパフォーマンスの模様がYoutubeで公開されているので、「The Last Man Standing」はHONE YOUR SENSEの代表曲としてキッズに認知されていると思うんですが、そのWackenに参加することになった経緯を教えていただけますか?またWackenに参加したことで得られたこと等もあればお願いします!

 

S : WackenにMetal Battleっていう各国の予選を勝ち抜いたバンドが出られる枠があって、2012年から日本でも予選が開催されることになりまして...

 

B : 国内の音源審査とライブ審査を通過して、日本代表として出場させて頂くことが出来ました。

 

C : 凄く良い経験になったよね。

 

K : 海外でも通用する部分とか、音楽は国境を越えて伝わるってことが分かったし。

 

C : 勿論足りない部分も。

 

S : どんなステージでも、やる事は変わらないって事とかね。

 

B : まあ、楽しすぎたな(笑)





──Wackenの話題が出たので、海外に関する質問をもう一つ・・・昨年11月には台湾でライブを2回やってますよね?日本には台湾のシーンの情報が殆ど入って来ないので...来日経験もあるChthoniCの名前ぐらいは頭をよぎるんですけど、メタルやラウド系のシーン/コミュニティは活発なんですか?それと台湾で経験したことや、エピソードがあればお願いします。

 

B : 自分らの見てきた限りの感想で言うと、結構エクストリームな音楽の認知度は高くて、これからもっと盛り上がって行きそうな。。。

 

K : 若いバンドも多くて、エネルギーを感じました。

 

S : 香辛料がきつかった...って楽さんが言ってました(笑)

 

B : 呼んで貰えるって事がまず素晴らしいよね

 

S : さっきと同じだけど...どこへ行ってもやる事は変わらないけど、バンドとしてはやっぱ鍛えられるし、良い経験になりました。

 

C : アルバム出したら、是非また行きたいですね!

 

 

──HONE YOUR SENSEの音楽性からして、もっと海外に進出していくのも面白い試みだと思うけど、行ってみたい国とかあります?

 

K : やっぱりアメリカは行ってみたいですね。

 

S : HONE YOUR SENSEの音源が流通してる国に行けるのが一番いいんだけどね。

 

B : ジャカルタ(インドネシア)が面白いって噂を聞いてますよー。

 

C : 基本的には、呼ばれれば何処へでもまずは行きたい感じなんで、じゃんじゃん誘って下さい!

 

 

──現地のフェス関係者もHONE YOUR SENSEを観たい!て言っていたので、ジャカルタは近いうちに機会あると思いますよー。で、こっからまた国内の話に戻しますけど、EPリリース以降、ライブの本数も増えてきて、先日は大阪でのLAST DAY DREAM企画や長崎でのHOTOKE企画等、東京以外でのライブも増えてきました。各地での反響はどうでしょう?

 

S : 凄くいい感じですね~。

 

C : EPとかYoutubeで曲を知って、見に来てくれる人がいるっていうのが励みになります。

 

K : 新しく知ってもらう機会にもなるし、今後も出来る限り東京以外でもやっていきたいですね。

 

C : ガンガン呼んで下さい!

 

B : さっきからそればっかり言ってる(笑)

 

 

──今年は新作のリリースも控えていますが、ザックリとで構わないので、今年の抱負等をお願いします!

 

S : まずは、ちゃんとアルバムを出す所からかな(笑)

 

K : 凄いのが録れてるから、とにかく沢山の人に聞いてもいたいです。

 

C : それで、色んな所をまわれたらいいっすね

 

B : 乞うご期待!ということで、今年も宜しくお願いします!

TRI-JOLT

GR-27 / August 7th 2013 / ¥1,080

1. This Chaotic World Is Over

2. The Last Man Standing

3. In Darkness

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